BF6のPortalは“ゲーム制作素材セット”なのか?—戦場にIDEが生えた日

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参考資料

結論:BFに“開発環境”が生えた瞬間

Portal(コミュニティ・エクスペリエンス)は、空間編集・AIの動かし方・画面UI・ルール変更をまとめて触れる仕組みだと考えられます。かんたんに言うと、**「戦場の上で、ちょっとゲームを作れる」**ようになる可能性が高いです(正式リリース版の内容公開を待っています)。

さらに今回は、Godot(ゴドー)というゲーム制作ソフト上で、この“作る仕組み”が動くという前提で話を進めます。Godotは無料で使える有名ツールで、「オブジェクトを置く」「動きをつける」「ボタンを作る」といった作業が得意です。

公式が言っていること(やさしく要約)

  • 空間編集:マップ上のものを動かしたり、大きさを変えたり、コピーしたりできます。ステージの仕掛けを作れそうです。
  • AIの動かし方:敵や味方の動き方をある程度決められます。ゾンビ風や防衛戦などのPvE(対コンピューター)が想像できます。
  • カスタムUI:ショップやパーク選択、目標の表示など画面の見せ方を作れます。
  • ミューテーター&テンプレ:体力・装備・リスポーン・勝敗などのルールを調整できます。大枠(コンクエスト/ラッシュ/ブレークスルー)をベースに改造できるイメージです。
  • 承認された作品はXPあり/サーバーを長く立てられる/見つけやすくなるなど、遊びやすさの仕組みもあります。

ここから先は、正式リリース版の詳細公開前の“設計仮説”としてお読みください。専門用語は極力かみ砕いて説明します。

Godot前提:どういうイメージで“作る”の?

難しく考えなくて大丈夫です。ざっくり三層で動くとイメージしてください。

  1. BFの戦場(土台) … グラフィック・物理・ネット対戦・兵器などの“重いところ”はBF側が担当します。
  2. Godotの編集画面(作る場所) … マップの仕掛け、敵の出現、ボタンやメーターなどの画面部分を作る場所です。
  3. つなぐ仕組み(橋) … Godotで作った指示をBFの戦場に伝えます。※名称や詳細はまだ公式に出ていないので、ここは“ふんわり”した理解でOKです。

この形なら、Godotで「置く→試す→直す」がすばやく回り、作った内容がBFの戦場でそのまま動く、という流れが期待できます。

何が“実際に”作れそう?(やさしい例)

1) 拠点防衛のウェーブ戦(Horde)

  • やること:拠点を守りながら、波のように押し寄せる敵を倒します。
  • 作り方のイメージ:敵を出す場所・敵の種類・間の休憩時間をGodotで設定。休憩中はショップ画面で回復や武器を買えるようにします。

2) 上から見下ろす2D風シューター

  • やること:真上から見た感じで、スイスイ動いて撃つ軽めのルールです。
  • 作り方のイメージ:カメラを上から固定して、UIを見やすく配置します。動きや反動なども“2Dっぽく”手触りを調整します。

3) タワーディフェンス

  • やること:敵の通り道を考えて、障害物や砲台で守ります。
  • 作り方のイメージ:Godotで「置ける場所」や「開くゲート」を作り、敵の種類や波の強さを決めます。

4) 指揮官モード風

  • やること:各チームに1人“司令官”がいて、味方に指令を飛ばします。
  • 作り方のイメージ:司令官用の操作画面を作り、目標マーカーや支援コマンドを出せるようにします。

5) 回収して脱出(Extraction)

  • やること:お宝を拾って、脱出ポイントへ。“持っている間は不利”などの緊張感が楽しいタイプです。
  • 作り方のイメージ:回収→脱出エリア解放→全体告知→タイマー、という流れをGodotで組みます。

PC勢にはここもうれしい

4Kや超ワイド、たくさんの設定項目、フレームレート向上の技術(DLSS/XeSS/FSRなど)、対チートの強化、Steam対応——快適に遊べる土台が強いと、作った遊びの“手触り”も安定します。

注意しておきたいこと(正式リリース版で要確認)

  • 敵の同時表示数や、仕掛けの数などに上限があるかもしれません。
  • 画面UIの更新速度や、プレイヤーの操作との相性も気にしたいです。
  • まったく新しいジャンルをゼロから作るのは、テンプレの都合で難しい場合があります。
  • 公開のルール(承認など)によって、尖ったアイデアは説明が必要になるかもしれません。

30分で作るなら(Hordeの最短レシピ)

  1. 目標:5ウェーブで10分。拠点HP50。全滅で失敗とします。
  2. マップ:細い通路×2、高台×1、弾薬箱×1。動く壁は最初はロックとします。
  3. :雑魚8+射撃2+特攻1から開始。ウェーブごとに20%強化します。
  4. UI:休憩30秒のショップ(武器/回復/簡易バリケード)を用意します。
  5. ルール:弾薬は箱で補充。蘇生は1回だけ早い設定にします。
  6. チェックメモ:ルール要約(約100字)、タグ候補、サムネ案、短い紹介テキストを用意しておきます(動画や共有の仕組みは、正式リリース版の仕様が出てからで大丈夫です)。

まとめ:BFは“戦場味のゲーム工房”になっていく

Portalは、BFらしさをそのまま素材にしながら、Godotで仕掛けと画面を作って、戦場で動かすという方向に近づいていると考えられます。正式リリース版が出たら、ここで挙げた例を小さいプロトタイプで試し、反応を見ながら育てていきましょう。宇宙猫も二度見する面白さは、案外すぐそこにあります。