参考資料
結論:BFに“開発環境”が生えた瞬間
Portal(コミュニティ・エクスペリエンス)は、空間編集・AIの動かし方・画面UI・ルール変更をまとめて触れる仕組みだと考えられます。かんたんに言うと、**「戦場の上で、ちょっとゲームを作れる」**ようになる可能性が高いです(正式リリース版の内容公開を待っています)。
さらに今回は、Godot(ゴドー)というゲーム制作ソフト上で、この“作る仕組み”が動くという前提で話を進めます。Godotは無料で使える有名ツールで、「オブジェクトを置く」「動きをつける」「ボタンを作る」といった作業が得意です。
公式が言っていること(やさしく要約)
- 空間編集:マップ上のものを動かしたり、大きさを変えたり、コピーしたりできます。ステージの仕掛けを作れそうです。
- AIの動かし方:敵や味方の動き方をある程度決められます。ゾンビ風や防衛戦などのPvE(対コンピューター)が想像できます。
- カスタムUI:ショップやパーク選択、目標の表示など画面の見せ方を作れます。
- ミューテーター&テンプレ:体力・装備・リスポーン・勝敗などのルールを調整できます。大枠(コンクエスト/ラッシュ/ブレークスルー)をベースに改造できるイメージです。
- 承認された作品はXPあり/サーバーを長く立てられる/見つけやすくなるなど、遊びやすさの仕組みもあります。
ここから先は、正式リリース版の詳細公開前の“設計仮説”としてお読みください。専門用語は極力かみ砕いて説明します。
Godot前提:どういうイメージで“作る”の?
難しく考えなくて大丈夫です。ざっくり三層で動くとイメージしてください。
- BFの戦場(土台) … グラフィック・物理・ネット対戦・兵器などの“重いところ”はBF側が担当します。
- Godotの編集画面(作る場所) … マップの仕掛け、敵の出現、ボタンやメーターなどの画面部分を作る場所です。
- つなぐ仕組み(橋) … Godotで作った指示をBFの戦場に伝えます。※名称や詳細はまだ公式に出ていないので、ここは“ふんわり”した理解でOKです。
この形なら、Godotで「置く→試す→直す」がすばやく回り、作った内容がBFの戦場でそのまま動く、という流れが期待できます。
何が“実際に”作れそう?(やさしい例)
1) 拠点防衛のウェーブ戦(Horde)
- やること:拠点を守りながら、波のように押し寄せる敵を倒します。
- 作り方のイメージ:敵を出す場所・敵の種類・間の休憩時間をGodotで設定。休憩中はショップ画面で回復や武器を買えるようにします。
2) 上から見下ろす2D風シューター
- やること:真上から見た感じで、スイスイ動いて撃つ軽めのルールです。
- 作り方のイメージ:カメラを上から固定して、UIを見やすく配置します。動きや反動なども“2Dっぽく”手触りを調整します。
3) タワーディフェンス
- やること:敵の通り道を考えて、障害物や砲台で守ります。
- 作り方のイメージ:Godotで「置ける場所」や「開くゲート」を作り、敵の種類や波の強さを決めます。
4) 指揮官モード風
- やること:各チームに1人“司令官”がいて、味方に指令を飛ばします。
- 作り方のイメージ:司令官用の操作画面を作り、目標マーカーや支援コマンドを出せるようにします。
5) 回収して脱出(Extraction)
- やること:お宝を拾って、脱出ポイントへ。“持っている間は不利”などの緊張感が楽しいタイプです。
- 作り方のイメージ:回収→脱出エリア解放→全体告知→タイマー、という流れをGodotで組みます。
PC勢にはここもうれしい
4Kや超ワイド、たくさんの設定項目、フレームレート向上の技術(DLSS/XeSS/FSRなど)、対チートの強化、Steam対応——快適に遊べる土台が強いと、作った遊びの“手触り”も安定します。
注意しておきたいこと(正式リリース版で要確認)
- 敵の同時表示数や、仕掛けの数などに上限があるかもしれません。
- 画面UIの更新速度や、プレイヤーの操作との相性も気にしたいです。
- まったく新しいジャンルをゼロから作るのは、テンプレの都合で難しい場合があります。
- 公開のルール(承認など)によって、尖ったアイデアは説明が必要になるかもしれません。
30分で作るなら(Hordeの最短レシピ)
- 目標:5ウェーブで10分。拠点HP50。全滅で失敗とします。
- マップ:細い通路×2、高台×1、弾薬箱×1。動く壁は最初はロックとします。
- 敵:雑魚8+射撃2+特攻1から開始。ウェーブごとに20%強化します。
- UI:休憩30秒のショップ(武器/回復/簡易バリケード)を用意します。
- ルール:弾薬は箱で補充。蘇生は1回だけ早い設定にします。
- チェックメモ:ルール要約(約100字)、タグ候補、サムネ案、短い紹介テキストを用意しておきます(動画や共有の仕組みは、正式リリース版の仕様が出てからで大丈夫です)。
まとめ:BFは“戦場味のゲーム工房”になっていく
Portalは、BFらしさをそのまま素材にしながら、Godotで仕掛けと画面を作って、戦場で動かすという方向に近づいていると考えられます。正式リリース版が出たら、ここで挙げた例を小さいプロトタイプで試し、反応を見ながら育てていきましょう。宇宙猫も二度見する面白さは、案外すぐそこにあります。